7000系は、営団地下鉄(当時)有楽町線開業時から現在まで活躍し続けている車両です。
デザインは千代田線で登場していた6000系に準じたデザインです。
「40年たっても見劣りしない」をコンセプトに左右非対称のこの車両が登場しました。
ただ、この左右非対称のデザインのため、運転席に前面の窓を大きく取られ、
客室内から線路にかぶりつくことは全くできません。
また、行先を表示する部分は登場当時は幕式でしたが、今はすべてLEDに更新されています。
行先表示部分の左斜め上のところに種別(準急・快速等)を表示する予定でしたが、
方向幕がLED式になったこともあって、現在でも埋められたままになっています。
また、運転台はツーハンドル(マスコンとブレーキが別々)タイプと、
副都心線対応改造車で採用されたワンハンドルタイプの二種類が存在しています。
全車冷房を完備していますが、初期の車両は冷房の吹き出し部分が特殊であったり、
送風機(いわゆるラインデリア)の代わりに扇風機が活躍したりしています。
後期の車両は冷房の搭載が最初から計画されていたため、ラインデリアが自然な形で収まっています。
有楽町線の他、東武東上線、西武池袋線へ直通運転を行っていて、
東上線へは通常、川越市駅まで(ただし特別の事情があれば、まれに森林公園駅まで)、
西武線へは飯能駅まで乗り入れますが、野球シーズンになると臨時列車として
西武球場前駅まで顔を出すことがよくあります。
1. 外 装
前面は左右非対称のデザインです。 |
先頭部の側面はこのようになっています。 |
側面の方向幕は3色式のLEDです。 |
なお、方向幕の半分はこの写真のように |
架線から電気を受けるパンタグラフは |
こちらは初期の車両の内装です。 |
こちらは派生版で、 |
こちらは中期の車両の内装です。 |
こちらも同様に、座席がピンク色に |
こちらは後期の車両の内装です。 |
2005・6年頃に改造された車両は |
以上紹介したのは7000系の内装のごく一部です。 そこで、以下では各部について順に紹介していきます。
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こちらは前期の車両に多い、茶色い座席です。 |
こちらは中期の車両に多い、赤色の座席です。 |
壁がクリーム色の場合、袖部分の仕切りは |
座席が赤くても壁や仕切りが白い車両もあります。 |
ピンク系統のまだら模様の座席もあります。 |
中期の車両でも座席の色だけが違うタイプです。 |
続いて、車内の案内装置です | |
ドアの上には発光ダイオードによる
なおこの装置からは、
(このチャイムはバスなどでも使われています。) |
機械部分の拡大です。 |
直通電車の場合、このように赤字で表示されます。 |
英語も赤字です。 |
設置部分が出っ張っていて、 |
空白部分にはドアチャイム用のスピーカーと |
広告が入っている車両もあります。 |
表示装置が一切無い編成はスピーカーすらありません。 |
次は、車両端部分です | |
通常はこのようになっています。 |
中期の壁がクリーム色の車両の場合です。 |
この車両はキノコ型になっています。 |
手前の車両は後から製造されたため、 |
キノコの根本部分はこのようになっています。 |
消火器が各車両の端に設置されています。 |
ただ、直(じか)に置いている車両もあります。 |
揺れて転落しないようにベルトで固定されています。 |
天井部には製造メーカーのプレートなどが
最近では号車・消火器のシールが蛍光式になっています。
蛍光式に貼り替えられた時(2007年10月)の |
車両番号のプレートです。 |
一部の車両には車両端の窓が無い車両があります。 |
製造時は窓がありましたが、改造時に |
肘おき部分には緩やかな傾斜もあります。 |
なお、貫通扉の窓が縦長ですが、 |
車両端には優先席が設置されています。 |
座席の柄は二種類あり、
写真の車両の場合、左は古くからの座席の柄ですが、 |
優先席付近には窓にシールも貼ってあります。 |
そしてつり革の黄色になっています。 |
両端から2両目には、車いすスペースも設置されていますが |
最後に車両の最前部・最後方の |
窓は二つありますが、左側は |
右側の窓からは乗務員の方の荷物が見えるだけで、 |
最後にその他の部分をご紹介いたします | |
まず、冷房装置です。
初期の車両は冷房が後付のため、吹き出し口部分が独特で、 |
同じタイプです。 |
(昔の画像のため、画像が悪く、済みません)
営団地下鉄時代は扇風機の中心にSマークがありました。 |
現在はシールのような物で隠されています。 |
初期以外の車両は一般的な冷房装置です。 |
床は基本的に2色に分けられています。 |
2005年以降に改造された車両の中には |
ドアには不審物についてのお願いが貼ってあります。 |
英語のものもあります。 この二つが設置された時の当サイトのブログ記事はこちら |
昔は白地ではなく透明で、字も黒かったため、 |
営団地下鉄から東京メトロになっても |
また、以前は「ドアに注意」のイラストに |
営団地下鉄時代は右下に「営団地下鉄」とありました。 |
昔はパスネットの広告もありました。 |
パスネットの広告はPASMO発売に伴って、 |
さらに、猫のイラストもタヌキになりました。
この二つになったのは2007年3月頃です。 |
一番和光市駅寄りの車両は朝、女性専用車です。 |
窓にはステッカーも貼ってあります。 |
各車両には非常通報装置が設置されています。 |
こちらが畜光式になった物です。 |
今度は非常コックです。トンネル内で立ち往生した場合は
また、地上を走る他の私鉄だとドア一つ一つに |
こちらが畜光式になった物です。 |
網棚はどの車両も金属製の網です。 |
7000系はつり革が全ておにぎり型です。 |
最後に車内の様子です。 |
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この他に、7000系には自動放送装置が設置されています。
基本的に車内案内装置がある車両には自動放送装置もありますが、
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3. 車両基本設計
● 加速度・減速度
加速度 | 3.3km/h/s |
---|---|
減速度 | 3.5km/h/s (非常ブレーキ使用で4.5km/h/s) |
最高速度 | 100km/h |
● 車 体 寸 法
車体長さ | 20m |
---|---|
車体幅 | 2.85m |
車体高さ | 4.145m / 4.135m |
● 運 転 台
(写真は客室内から撮影しています)
基本的にツーハンドルタイプですが、副都心線対応工事済みの車両は
10000系と同様の運転台になり、ワンハンドルタイプになっています。
4. 副都心線対応工事
有楽町線では後に07系が登場した以外は、長らく7000系と07系が共存してきましたが、
副都心線開業を控えて10000系が登場するなど環境は激変しました。
そして副都心線という新しい路線に対応するため、様々な改造が施されることになりました。
また、中期に製造された車両は製造以来改造もされず、内装が陳腐化していることもあり、
この機会に一部は編成ごと廃車することになりました。
具体的な改造内容には
● 8両化 (現在の6・7号車を廃車にする)
● 車体の塗装変更 (ブラウン帯をメインに、車体上部にも帯追加)
● 副都心線対応 (ATO装置、ホーム柵制御機能、ホーム監視カメラ対応)
● 内装変更 (車内案内装置を二段式の物に、側面方向幕更新)
● 運転台更新 (ワンハンドルマスコン化、ATO対応等) ● パンタグラフのシングルアーム化
● 制御・ブレーキ装置更新(VVVF化など) ● 空笛を10000系と同様の物に
などがあります。全ての編成が改造を受けるのではなく、全34編成中15編成のみです。
10編成は改造を受けず、残り9編成は廃車になります。
廃車になるのは第8、11、17、21〜28編成です。
基本的にVVVF化改造を最後まで受けなかった車両が対象です。
5. 走 行 音
● チョッパ車
・ 地下鉄赤塚→地下鉄成増
登場当時からの音ではありますが、急速に数が減っています。
● 日立3レベル車
・ 和光市→地下鉄成増
● 日立2レベル車
・ 要町→千川
これも古くからのモーター音です。甲高い音が特徴です。
● 三菱2レベル車
・ 和光市→地下鉄成増
7000系ではかなり静かな部類に入る音です。
● 三菱3レベル車
・ 新線池袋→小竹向原
まだ「新線」だった頃の音声です。
● 7101F・7118F
・ 氷川台→平和台
第1編成と第18編成はこのようなモーター音です。
● 7104F・7105F
・ 要町→千川
第四編成と第五編成はこのような甲高く、大きい音を出します。
さらに多くの走行音をお聞きになりたい方は こ ち ら へどうぞ
「鉄道ファン」(2007年12月号・2006年9月号、交友社)
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