Tokyo Metro Series 7000


 
 


概 要


7000系は、営団地下鉄(当時)有楽町線開業時から現在まで活躍し続けている車両です。

デザインは千代田線で登場していた6000系に準じたデザインです。
「40年たっても見劣りしない」をコンセプトに左右非対称のこの車両が登場しました。

ただ、この左右非対称のデザインのため、運転席に前面の窓を大きく取られ、
客室内から線路にかぶりつくことは全くできません。


また、行先を表示する部分は登場当時は幕式でしたが、今はすべてLEDに更新されています。
行先表示部分の左斜め上のところに種別(準急・快速等)を表示する予定でしたが、
方向幕がLED式になったこともあって、現在でも埋められたままになっています。




車体はアルミニウム合金製、長さは20m、ドアは片側に4つずつあります。
パンタグラフは合計6つありましたが、現在では4つのみ使用しています。
未改造車は菱形パンタグラフ、後述の副都心線対応改造車はシングルアーム型となっています。

また、運転台はツーハンドル(マスコンとブレーキが別々)タイプと、
副都心線対応改造車で採用されたワンハンドルタイプの二種類が存在しています。





モーターは製造・改造時期によってAVFチョッパ・VVVFインバーター制御の二種類があり、
その中でもさらに製造メーカー・細部に違いがあります。

全車冷房を完備していますが、初期の車両は冷房の吹き出し部分が特殊であったり、
送風機(いわゆるラインデリア)の代わりに扇風機が活躍したりしています。
後期の車両は冷房の搭載が最初から計画されていたため、ラインデリアが自然な形で収まっています。





開業時から登場し、07系登場までに34編成が製造されました。
いずれも10両編成でしたが、後述の通り副都心線対応のため廃車などがあるため、
最終的には8両編成×15本、10両編成×10本となる予定です。


有楽町線の他、東武東上線、西武池袋線へ直通運転を行っていて、
東上線へは通常、川越市駅まで(ただし特別の事情があれば、まれに森林公園駅まで)、
西武線へは飯能駅まで乗り入れますが、野球シーズンになると臨時列車として
西武球場前駅まで顔を出すことがよくあります。





現在は、副都心線への対応のため、一部編成が2007年に更新工事を受けています。
また、8両編成化に伴ってその時に廃車になった車両もあるほか、
編成ごと廃車になったものもあります。これらについては下で詳しく説明いたします。

 
 



車 両 解 説


1. 外 装



前面は左右非対称のデザインです。
車体の長さは20m、片側4ドアです。
 




先頭部の側面はこのようになっています。
現在はホームドア設置に伴って、
乗務員室扉の下に青線が貼ってあります。




側面の方向幕は3色式のLEDです。
従来車は行き先のみ表示しますが、
副都心線対応改造車は10000系と同じような号車表示も行います。
なお、初期の車両にはLEDが劣化しているものがあります




なお、方向幕の半分はこの写真のように
埋められていて何も表示されません。
 
 




架線から電気を受けるパンタグラフは
菱形のものを採用していますが、
副都心線用改造車は10000系の物と同様、
シングルアーム型パンタグラフとなっています。




 
2. 内 装



こちらは初期の車両の内装です。
茶色の座席、冷房の吹き出し口、現役の扇風機が特徴です。




こちらは派生版で、
座席がピンク系統の色になっています。




こちらは中期の車両の内装です。
赤色の座席や猛烈な速度で開閉するドアが特徴ですが、
副都心線対応工事で姿を消しつつあります。




こちらも同様に、座席がピンク色に
なっている派生版です。
 




こちらは後期の車両の内装です。
猛烈な速度で開閉するドアは健在ですが、壁が白くなり
車内全体が明るい感じになっています。



2005・6年頃に改造された車両は
床の色が異なったりしています。




以上紹介したのは7000系の内装のごく一部です。
実際には車内の案内装置、座席、冷房装置などに多くのバリエーションがあり、
パターンはかなりの数があります。

そこで、以下では各部について順に紹介していきます。







まずは座席周辺です

こちらは前期の車両に多い、茶色い座席です。
有楽町線では一番柔らかい部類のシートです。




こちらは中期の車両に多い、赤色の座席です。
赤い座席の車両は壁がクリーム色になっていることが
多くなっています。座席はやや硬めです。




壁がクリーム色の場合、袖部分の仕切りは
木目の模様がついています。




座席が赤くても壁や仕切りが白い車両もあります。
このような車両は比較的最近に改造された車両です。




ピンク系統のまだら模様の座席もあります。
後期の車両や、最近更新改造された車両に多い色です。






中期の車両でも座席の色だけが違うタイプです。






続いて、車内の案内装置です

ドアの上には発光ダイオードによる
案内装置が設置されています。文字が横に流れていきます。

なおこの装置からは、
ドア開閉時に(ピンポン×2)のチャイムが流れます。

(このチャイムはバスなどでも使われています。)
参考音声  東武バス新座営業所の車両にて




機械部分の拡大です。
乗り入れ先でも作動しますが、
表示は会社ごとに若干異なります。
 
 
 
 




直通電車の場合、このように赤字で表示されます。




英語も赤字です。




設置部分が出っ張っていて、
機械が斜めに向いているものもあります。
 




空白部分にはドアチャイム用のスピーカーと
広告枠がありますが、
この車両の枠には路線図が入っています。




広告が入っている車両もあります。






表示装置が一切無い編成はスピーカーすらありません。






次は、車両端部分です

通常はこのようになっています。




中期の壁がクリーム色の車両の場合です。




この車両はキノコ型になっています。
他社ではあまり見られない形です。




手前の車両は後から製造されたため、
手前と奥で内装が全く異なります。




キノコの根本部分はこのようになっています。




消火器が各車両の端に設置されています。
この車両は設置スペースが設けられています。




ただ、直(じか)に置いている車両もあります。




揺れて転落しないようにベルトで固定されています。




天井部には製造メーカーのプレートなどが
設置されています。

最近では号車・消火器のシールが蛍光式になっています。
10000系に倣った物になっています。

蛍光式に貼り替えられた時(2007年10月)の
当サイトのブログ記事はこちらをご覧下さい。




車両番号のプレートです。
 
 
 
 
 
 
 




一部の車両には車両端の窓が無い車両があります。
このような車両は2005年以降に
改造された車両に多いものです。




製造時は窓がありましたが、改造時に
裏から”あて板”がされています。
 




肘おき部分には緩やかな傾斜もあります。
 
 




なお、貫通扉の窓が縦長ですが、
こうなっているのは第二編成だけで、
それも一部の扉のみです。




車両端には優先席が設置されています。
座席は他社と同じく青色です。
 
 




座席の柄は二種類あり、
一つの編成の中でも混在しています。

写真の車両の場合、左は古くからの座席の柄ですが、
右は新しい座席の柄です。




優先席付近には窓にシールも貼ってあります。
 




そしてつり革の黄色になっています。
これも他社と同じです。




両端から2両目には、車いすスペースも設置されていますが
車いすの方が違う車両に乗ることもあり、
必ずここを利用するというわけでもありません。




最後に車両の最前部・最後方の
車両端部分をご紹介いたします。
 




窓は二つありますが、左側は
直通先でも閉められていることが多いです。
 




右側の窓からは乗務員の方の荷物が見えるだけで、
前方の線路の様子はおろか、
乗務員の方の様子も全く見えません。




最後にその他の部分をご紹介いたします

まず、冷房装置です。

初期の車両は冷房が後付のため、吹き出し口部分が独特で、
さらに扇風機が残っています。(もちろん使われています)
東西線旧5000系と同様の形です。




同じタイプです。
 
 
 
 





(昔の画像のため、画像が悪く、済みません)

営団地下鉄時代は扇風機の中心にSマークがありました。
JR(旧国鉄)も同様でした。




現在はシールのような物で隠されています。
 
 




初期以外の車両は一般的な冷房装置です。
送風機も真ん中に設置されています。
 




床は基本的に2色に分けられています。
なお、登場当時は1色でしたが、
汚れもあり、新しくされています。




2005年以降に改造された車両の中には
床がほぼ一色になっているものもあります。
ただ、かなり少数派です。
 
 




ドアには不審物についてのお願いが貼ってあります。
東京メトロ全線の全ての車両にある物です。
 
 
 




英語のものもあります。
この二つが設置されたのは2006年2月頃です。

この二つが設置された時の当サイトのブログ記事はこちら




昔は白地ではなく透明で、字も黒かったため、
地下走行時は見づらい物でした。




営団地下鉄から東京メトロになっても
会社名が消えただけの物を使い続けていました。




また、以前は「ドアに注意」のイラストに
猫が使われていました。
YouTubeのメンテナンス時の画像になったこともあります。




営団地下鉄時代は右下に「営団地下鉄」とありました。




昔はパスネットの広告もありました。
現在ではパスネットそのものが幻です。




パスネットの広告はPASMO発売に伴って、
東京メトロのクレジットカード、
「Tokyo Metro To Me Card」の広告になりました。
 
 
 




さらに、猫のイラストもタヌキになりました。
東京メトロのポスターなどで多く登場しています。
名前はメトポンです。

この二つになったのは2007年3月頃です。
この時の当サイトの記事はこちら




一番和光市駅寄りの車両は朝、女性専用車です。




窓にはステッカーも貼ってあります。




各車両には非常通報装置が設置されています。
こちらも先ほどの号車・消火器表示と同様、
表示が畜光式のシールになっています。




こちらが畜光式になった物です。
 
 




今度は非常コックです。トンネル内で立ち往生した場合は
車両の先頭・最後部から避難するため、
基本的には使いません。

また、地上を走る他の私鉄だとドア一つ一つに
非常コックの案内がありますが、
地下鉄では使わないため、これしか案内がありません。
(非常コックそのものは全てのドアにあります)




こちらが畜光式になった物です。
 
 
 
 
 
 




網棚はどの車両も金属製の網です。




7000系はつり革が全ておにぎり型です。




最後に車内の様子です。
なお、窓は新旧関係なく、2枚です。




 

この他に、7000系には自動放送装置が設置されています。
こちらも車内案内装置同様、全ての車両にあるわけではありません。

基本的に車内案内装置がある車両には自動放送装置もありますが、
案内装置が無くても、初期の内装の車両が組み込まれている車両は、自動放送装置があります。


自動放送は日本語の他、英語にも対応しています。
なお、ラッシュ時は乗り慣れた人も多く、「案内がうるさい」との声もあり、放送が省略されます。
また、車掌さんによっては自動放送を切り、手動で放送する場合もあります。
自動放送は乗り入れ先の東武東上線・西武池袋線にも対応しています。


自動放送の詳しい放送内容は「自動放送」ページをご覧下さい。
 








3. 車両基本設計





● 加速度・減速度

加速度 3.3km/h/s
減速度 3.5km/h/s
(非常ブレーキ使用で4.5km/h/s)
最高速度 100km/h

加減速については07系・10000系と同様です。
加減速については副都心線対応工事後も変更されていません。




● 車 体 寸 法

車体長さ 20m
車体幅 2.85m
車体高さ 4.145m / 4.135m

車体の寸法については07系や10000系とは若干異なります。
実際には、特に初期車の場合、冷房装置が出っ張っているため狭く感じられます。




● 運 転 台

 
(写真は客室内から撮影しています)

基本的にツーハンドルタイプですが、副都心線対応工事済みの車両は
10000系と同様の運転台になり、ワンハンドルタイプになっています。







4. 副都心線対応工事



有楽町線では後に07系が登場した以外は、長らく7000系と07系が共存してきましたが、
副都心線開業を控えて10000系が登場するなど環境は激変しました。

そして副都心線という新しい路線に対応するため、様々な改造が施されることになりました。
また、中期に製造された車両は製造以来改造もされず、内装が陳腐化していることもあり、
この機会に一部は編成ごと廃車することになりました。



具体的な改造内容には
 ● 8両化 (現在の6・7号車を廃車にする)
 ● 車体の塗装変更 (ブラウン帯をメインに、車体上部にも帯追加)
 ● 副都心線対応 (ATO装置、ホーム柵制御機能、ホーム監視カメラ対応)
 ● 内装変更 (車内案内装置を二段式の物に、側面方向幕更新)
 ● 運転台更新 (ワンハンドルマスコン化、ATO対応等)  ● パンタグラフのシングルアーム化
 ● 制御・ブレーキ装置更新(VVVF化など)  ● 空笛を10000系と同様の物に

などがあります。全ての編成が改造を受けるのではなく、全34編成中15編成のみです。
10編成は改造を受けず、残り9編成は廃車になります。

廃車になるのは第8、11、17、21〜28編成です。
基本的にVVVF化改造を最後まで受けなかった車両が対象です。




5. 走 行 音




 ● チョッパ車

    ・ 地下鉄赤塚→地下鉄成増
        登場当時からの音ではありますが、急速に数が減っています。




 ● 日立3レベル車

    ・ 和光市→地下鉄成増



 ● 日立2レベル車

    ・ 要町→千川
        これも古くからのモーター音です。甲高い音が特徴です。




 ● 三菱2レベル車

    ・ 和光市→地下鉄成増
        7000系ではかなり静かな部類に入る音です。




 ● 三菱3レベル車

    ・ 新線池袋→小竹向原
        まだ「新線」だった頃の音声です。




 ● 7101F・7118F

    ・ 氷川台→平和台
        第1編成と第18編成はこのようなモーター音です。




 ● 7104F・7105F

    ・ 要町→千川
        第四編成と第五編成はこのような甲高く、大きい音を出します。




さらに多くの走行音をお聞きになりたい方は こ ち ら へどうぞ





○ 参 考 資 料

「鉄道ファン」(2007年12月号・2006年9月号、交友社)

東京メトロホームページ (「企業情報」内、データライブラリー)







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